クリムトとボタニカルアート展

早いもので、今年も残すところ約半年となり、いよいよ来週から、私にとって今年のメイン展覧会の一つになる、第27回国際平和美術展が横浜の神奈川県民ホールギャラリーで始まります。

     

今回の展覧会はオーストリアと日本の国交150周年を記念行事となっていて、オーストリアの誇るアーティスト『グスタフ・クリムト』の作品をオマージュした案内状になっています。

 

ちょうど、上野の東京都美術館にて~ウィーンと日本1900 クリムト展~が開催されていて、作家仲間が、来週の展覧会の前にクリムト展に寄って来ると話していました。

 

その方は、長野から来られるので東京経由でいいのですが、私は横浜までなのでクリムト展今回は行けないかな・・と思っていたところ、恩師で日本のボタニカルアーティストの第一人者である、日本ボタニカルアート協会の浅野ひさよ先生より、素晴らしいご著書と銀座での個展の案内状をお贈りいただいたので、これはやはり行こうと2週連続になりますが、思い切って初日の今日伺ってきました。

 

個展は12時からだったので、まず上野の東京都美術館へ。

 

少し早めに着いたので、パンダのシャンシャンを見てから行こうかなと思っていたら、すっかり長蛇の列で慌てて並びました。

いつも私は、なにかしら直感で行動を余儀なくされることがあり、その意味を脳が理解出来るようになるのに何年もかかる事がよくあります。

 

今回も、浅野先生の個展の案内状をいただくというギフトによって、クリムト展に来ることの理由が、展示作品の中に隠されていました。

先日の創造者たち展に出品した~エデンからの旅立ち~のイブの絵は、今から10年以上前、子育てを通して社会への不信感や人間関係に押しつぶされそうになっていた頃に、自分を信じていこうという思いを込めて描きました。

 

そして、今日初めて出会ったクリムトの『ヌーダ・ヴェリクス(裸の真実)』という作品のキャプションを読み、イブの作品を描いた答えがようやく見つかりました。

グスタフ・クリムト作 ヌーダ・ヴェリクス(裸の真実)

 

一糸まとわぬ女性は右手に鏡を持つ。古来、裸婦と鏡は真実のシンボルとされる。女性の足元に絡みつく蛇は、罪を暗示する。ウィーン分離派の結成を背景に構想されたこの作品は、上部に記された詩人シラーの言葉が説明する通り、真の芸術を目指し大衆に迎合しない、芸術家の態度を象徴的に表す絵画と解される。

沢山の方で賑わうクリムト展でしたが、本当に素晴らしい作品の数々に、大満足して銀座へ向かいました。久しぶりの銀座は歩行者天国になっていて、とてもお洒落でしたよ。

アジサイや山野草のホタルブクロの花も見ることができ、大都会の中でもとても癒されました。

浅野ひさよ先生は、直接ボタニカルアートを学ばせていただいたことはありませんが、私が独学で描いてきたボタニカルアートの教室をはじめた頃、本当にこれでいいのかな?と生徒の皆様に教えることに自信が無く、浅野先生にそのことをお話しすると『私は自分の師匠に、花を綺麗に描く事が大切なのではなく、命の輝きを描いてくださいと言われました。』と教えてくださいました。

 

私にとってその言葉が、ボタニカルアートを描く何よりの支えとなり、これまでやってこられました。

 

そんな先生の作品はどれも本当に温かく、お花はみんな生き生きとし、生の喜びに溢れていました。

初日から植物画と先生を愛する、沢山の方で賑わっていました。

 

銀座ギャラリーゴトウにて6月15日(土)まで開催中です。

お着物姿のとても素敵な浅野ひさよ先生とご一緒のお写真を、先生のお嬢様に写していただきました。

また頑張ろう!と思える良い一日でした。