パリ美術館巡り

 展覧会の期間中、夜はずっと雨が降っていましたが、日中は晴れ間が出て傘はそんなに使わなくて済みました。今回もアクセスのよい、写真中央オペラ座近くのホテルに滞在しました。

 まだ朝早いルーヴル美術館は、美術館に並ぶ方も少しですが、昼間ともなると何時間も待つ長蛇の列ができるそうです。今回は2日間美術館を自由に回れるミュージアムパスを準備しました。昨年3月以来2度目の今回のルーヴル美術館は、前回見つけられなかった作品発見がメインです。

 

 『目には目を、歯には歯を』で有名なハンムラビ法典。前回この部屋が閉まっていて見れなかったので、今回は真っ先に見よう!と決めていました。もう一点前回見られなかったギリシャ神話をモチーフにした作品、プシュケとアモレは今回も係の人に聞いてどれだけ探しても、出会うことが出来ませんでした。30万点の所蔵品があるルーヴル美術館にてもう一度リベンジ!3度目の正直にかけます。


 前回も見ましたが、やっぱりルーヴル美術館の3大作品は見ておきたくなりました。モナリザ、サモトラケのニケ、ミロのヴィーナスです。何度見ても素晴らしい至高のアートたちです。

 ルーヴル美術館の後は、セーヌ川の対岸にあるオルセー美術館へ。こちらはルーヴル美術館より時代の新しい作品が沢山展示されています。ゴッホやモネ、ルノワールなど印象派の作品群が有名です。途中、写真右側のシテ島にあるノートルダム寺院に立ち寄ろうかと考えていましたが、やめておくことにしました。昨年見た、美しいバラ窓の寺院がきっと再建すると祈っています。

 

 オルセー美術館は当時駅舎だった建物をそのまま利用していますが、より展示品が美しくみられるように近年リニューアル工事が行われたそうです。高い天井ファサードは建築としてもとても見ごたえがあります。

映画~ヒューゴの不思議な発明~を思わせる大時計の内部から見た様子です。ちょうど印象派の並ぶ5階ギャラリーから見ることが出来ます。時計の向こう側には、美しいパリ風景が広がっていました。

ルノワール作~ムーラン・ド・ラ・ギャレット~

 こちらもルノワール作品。姉妹でピアノを楽しむ様子がとても素敵な作品です。一番見たかった、ゴッホ作~ローヌ川の星月夜~はたどり着けず見られませんでした。後で知ったことですが、展示場所の移動があったらしいので、やっぱりもう一度パリへ来なさいというお告げだと勝手に思っています。

 続いてオルセー美術館から南へ少し離れますが、薔薇園も有名なロダン美術館へ。有名なロダンの作品~考える人~が、薔薇の中にありました。観光客の方たち皆、やってみたかったのか考える人ポーズで一緒に写真撮影しておられました。

 ロダンが生涯暮らしたとされるこちらの館は、お城のようなたたずまいで、彫刻を作るのに適した自然光をどの部屋からも感じることが出来ました。高校生の時、彫刻を専攻していた私にとって、ロダンの全作品がみられるこの美術館に来られたことは感激でした。

そして、この美術館に立ち寄ろうと思ったもう一つの理由が、ゴッホ作~タンギー爺さん~があるからです。日本好みだったゴッホが、タンギー爺さんの背景に沢山描いた浮世絵がとても美しく、長時間歩いた足の痛みも忘れられる素晴らしい作品でした。

 ダイナミックで肉感的な作品で知られるロダン作品ですが、大理石のすべらかな仕上げに、とても繊細な面も感じられました。こちらには弟子で才能あふれる女性 カミーユ・クローデルの作品も見ることが出来ました。

 代表作~THE KISS~は、情熱的ではあるけれど純粋で美しい印象を覚えました。彫刻を習っていたころ、先生から『彫刻は作るのではなく、掘り出せばいい、すでに入っているから』と教えられました。きっとこの作品も、石の中から生み出されたのかもしれませんね。

 パリの街中には背の高いポプラの並木があり、少しずつ秋の気配を感じられました。展覧会の担当者の方は、パリに来て19年になるそうです。その方に『パリで一番好きなことは何ですか』と尋ねると、『夜の街灯の色かな』と答えてくださいました。なんてステキな街に私は住んでいるんだと思えるそうです。

 日が変わって今回の旅、最後に訪れたのはルーヴル美術館の横にあるオランジェリー美術館です。大きなモネの~睡蓮~の連作8作品が見られるとあってとても大勢の来場者で賑わっていました。作品への想いを込めた絶作とされているこの作品から、モネが自然をいかに愛していたかがわかります。

 光の移り変わり、風のささやき、水の音。生きとし生けるものが溢れるジヴェルニーの庭で、画家として自然と一体になりながら描いていた姿が作品から浮かんできます。20代の頃、京都の大山崎美術館にて見た~睡蓮~とまた違う印象を受けたのは、あれから随分の年月がたったからかもしれません。

 オランジェリー美術館にはモネだけでなく、ロートレックやマティスなどの作品も鑑賞できます。こちらも有名なスーラの作品。初期の頃から晩年の作品まで展示してありました。点描が初期のほうが荒く、次第に細かくなっていくようで、この作品は中期のもののようです。以上4つの美術館に今回は訪れることが出来ました。途中で道に迷って断念したポンピドゥセンターにある、国立近代美術館などまだまだ行きたい美術館は沢山あります。きっとまた来れると楽しみにしておきます。

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