世界の薔薇

 私の人生には気がつけば薔薇が傍にあり、いつの頃からかバラ園を旅して、世界中の薔薇たちをスケッチすることは、ライフワークの一つになっていました。自然の中で描いていると、植物と目が合うことはしょっちゅうありますが、薔薇は特に見つめるととても喜んでくれます。それは、長い歴史の中で人と薔薇が、互いに寄り添いあって生きてきたからだと感じます。

 

見つめて描くと~ありがとう~と嬉しそうに伝えてくれることが、何よりの幸せです。

*薔薇アイスバーグ

書籍~世界の薔薇~

 薔薇の本を、初めて出版しようと思ったのは2011年冬のことで、いつも通っていたイングリッシュガーデンの閉鎖の危機から、救いたいと思ったからでした。今回久しぶりに薔薇の書籍を発行しようと思ったのも、同じく地元で長らく愛されていた薔薇園が、2018年秋に閉鎖されてしまったからです。そちらに咲いていた薔薇たちを、せめて絵に描いて残したいと出版を決めました。そこは市営の薔薇園だったため、独断で書籍としては発行できないことから、これまで私が巡ってきた、お気に入りの薔薇園のバラたちと一緒に編集する予定です。2021年春に出版予定です。

*薔薇パパメイアン

*アトリエKuni house の一冊目の薔薇の本

English Garden Roses ボタニカルアートで楽しむ150の薔薇 もよろしかったらご覧ください。

薔薇と平和

 私がはじめて薔薇に魅せられたのは、子どものころお向かいのお庭に咲く~Pease(ピース)~という第2次世界大戦終戦の年に作られた、世界平和の薔薇を観た時からです。まだ小さかった私でしたが、その大輪の圧倒的な美しさに平和とは、薔薇をゆったりと眺められる時間と空間があることなのだと、わかったことを思い出します。 その庭を大切に育んでおられる、通称お花のおじちゃんとお庭で過ごすひと時は、幸せそのものでした。

*薔薇サロン

*世界の薔薇園のバラたちを巡る旅~世界の薔薇 パリ編~もよろしかったらお楽しみください。

星の王子さまのバラ

 王子さまは自分の星、小惑星B162でバラを育てていました。バオバブの木以外見たことが無かった王子さまは、その美しいバラに魅了され精一杯お世話します。しかし王子さまの優しさに甘えてわがままばかりのバラに、とうとう疲れてしまいました。 大好きだけど一緒にいるのがつらくなって、王子さまは自分の星を離れて、旅に出ることにしました。

 

地球の砂漠に降り立った王子さまは、自分の愛したバラが、この世に一輪だけのものと思っていたので、自分の星のバラよりずっと沢山のバラを見つけて、草の上に倒れて泣きました。

 

「ぼくはこの世に一輪だけの、財宝のような花をもっているつもりでいたけど、本当は、ただのありふれたバラだった。」

 

友達になったキツネは王子さまに言いました。「かんじんなことは目では見えない。」

 

「きみがバラの世話をした分だけ、きみはバラと仲良しになれる。」

 

「世話をした分だけ仲良しになれる。」と王子さまは繰り返しました。

 

そして王子さまは、自分のバラはここにあるどんなバラとも全く違う、特別なバラだと気がつきました。

*薔薇ムタビリス

(サンテグジュペリ作 星の王子さまより)