第27回国際平和美術展inウィーン シェーンブルン宮殿

 今回、展覧会が行われた会場は、シェーンブルン宮殿の写真から見て右手側になります。パリのヴェルサイユ宮殿を意識して作られたと伝えられるこちらのお城は、壁面を女帝マリアテレジアの愛した黄色に塗られ、内部も女性好みの小さくても繊細で美しい造りが特徴的でした。

広いお庭の逆側には、高台にグロリエッテと呼ばれる離宮があり、近く見えますが片道徒歩で約20分かかるそうです。途中有名なネプチューンの泉があります。 

ウィーン到着した日、気温はマイナス1度、霧が立ち込めていて驚きました。暖かい日もあるようですが、お庭の木々も色づきはじめ、日本より一足早い秋の深まりを感じられます。

初日の内覧会では、今回も色々とステキなお出会いがありました。展覧会看板前でご一緒したのは、埼玉県川越市の手描き食器作家、伊藤好美先生のご主人です。

 

体調を崩された奥様の代わりにお見えだった、日本一美味しいと評価されたお米の配送会社社長です。美味しい日本のお米こそ、日本芸術にふさわしいと思います。

 

ご子息一家がウィーンにお住まいで、ご紹介していただきました。奥様はオーストリアの方で、私が京都出身だと伝えると、京都はとても好きですと、喜んでくださりました。

以前より、ステキな作品だなと思っていた鳥取県米子市の人形作家、安部朱美先生ご夫妻ともご一緒させていただきました。

 

うちの子どもたちが通っていた学校の総本山にあたる、比叡山延暦寺では約1350年前から灯り続ける~不滅の法燈~が有名です。そして今回滋賀から来たと自己紹介すると、『鳥取県にある大山の大神山神社には1200年前に比叡山から譲り受けた不滅の法燈があるのですよ。』と教えていただきました。

 

不滅の法燈を、長い間大切につないでいただいていると知ることが出来て、とても嬉しかったです。

 

大神山神社にはお祭り神輿の様子を製作した、安部先生の作品がご奉納されています。

柔らかく、温かい雰囲気のお人形は、見ているだけで幸せな気持ちになります。やっぱり子どもたちの笑顔こそ世界平和ですね。

私の作品の前で、ご一緒したのは、世界に一人だけクリムト姓を名乗ることが出来る、グスタフ・三世・ティーママ氏です。

 

クリムトの遺言により、長男しか名乗ることが出来ないので長男のさらにご長男がティーママさんです。お話の内容から、そのことを大切にされておられることがとても印象深いです。

 

不滅の法燈と同様に、絶やさずつないでいくという責任は重くても意味のあることと感じました。

最後に、今回私の隣に展示のあった秋田県の洋画家、根田穂美子先生は~希望の木~という作品をご出品されていました。『希望が引き寄せられたらと願って描きました。』と話されるように、明るく輝くクリスマスツリーのように生命力あふれ本当に思わず引き寄せられます。

 

たおやかで優しい印象の根田先生は、話すほどにパワフルで素晴らしいご活躍をなさっていて、ノーベル生理学・医学賞を受賞され、芸術に関わりの深い大村智教授より来月表彰、現在日本芸術会員でもあられます。

 

日本芸術会員とは、内容はよく存じませんが、世界中の美術館をどこでもフリーで入れるパスをもらえるそうです。

 

すごいですね!と繰り返す私に『油絵を55年続けてきたから』とやはり続けることの大切さを教えてくださいました。

 

日本芸術会員の尊さは、私の範疇では理解できかねますが、世界の美術館フリーパスは是非とも手に入れて、さらに自由に世界中の美術館を見て回りたいなと思いました。

 

今回の旅は、またもや私に着地地点をわからなくさせるものになり、わからないからこそ一つずつ納得できる絵を描こうと、積み重ねの大切さを実感しました。

 

年々出会いが、懐かしさを帯び、いよいよ人として最終章に入ってきたのかな?と感じます。

 

より一層大切な方たちとのお出会いが、待っているようなので、しっかり自分磨きに励みますね。

ホテル・ザッハ ザッハートルテ

もう一つのウィーン旅行記もよろしかったらお楽しみください。

*ウィーン 建築とART