Bologna's Art

ボローニャのテラコッタ色の建物は中世の街づくりを残してこられたものだそうです。その中でも様々な年代の様式や時代の軌跡を見つけることが出来ます。困ったときは過去を見習えばいいと遺産を大切にされているボローニャですが街中にボローニャ大学があり学生の溢れる様子は未知の可能性に満ちていました。すべてを語るにはとうてい及びませんが短い滞在期間の中でどうしても見たかったものそして本当に出会えてよかったArtをお伝えします。

Bologna Children's Book Fairを後にしてバスに乗りボローニャ中心駅からマジョーレ広場まで歩き始めました。街中にはポルティッコと呼ばれるアーチが繋がり雨の日でも傘が必要ないそうです。

サン・ペトロニオ教会は中心部マジョーレ広場にある未完の聖堂で、世界で何番目かに大きな聖堂だそうです。内部はゴシック様式の厳かな作りになっていてその大きさになぜか怖いと思ってしまいました。ヤコボ・デッサ・クェンチャによる『聖母とキリスト』の彫刻が知られています。

今回の旅で最も出会いたかったのがこちらのピエタです。サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ教会にあるニッコロ・デッラ・ルカ作『死せるキリストへの哀悼』です。高校時代彫刻科に属していたのでテラコッタの作品群にとても興味がありました。

キリストの亡骸に駆け寄る3人のマリア達の様子が本当に凄まじい表情で写真を調べてみていた時には怖いのかと思っていましたが実物は、想像以上に素晴らしくいつまでも見ていたいと思うほどの人の体温を感じるかのようなダイナミックで生命力を感じさせる作品でした。素焼きの彫像に不思議ですが懐かしいような温もりまで感じました。

サン・ドメニコ教会へ向かう道中でとても美しいポルティッコのある界隈がありました。よく見ると有名高級ブランドを扱うメゾンが並んでいました。

サン・ドメニコ教会は中心部から少し離れていましたが、1770年にモーツァルトが訪れてパイプオルガンを演奏したところとして知られていて、それ以外にもフレスコ画でフィリッピーノ・リッピ作の『聖カテリーナの結婚』や若きミケランジェロ作の『燭台を持つ天使』があります。どちらも本当に素晴らしく歩きすぎた足の痛みも思わず忘れました。

そして初日最後はアッシネリへ塔へ。ボローニャに2つ残っている斜塔のうち高いほうは今も登ることが出来ますが少し傾いてきているそうなのでいつまで登れるかはわからないです。

アッシネリの塔内部は木の階段と煉瓦と土塗りのような仕様になっていて一人通るのがやっとの状態でした。お互い譲り合いで想像以上に長い階段を上った先の風景を楽しみに上りました。

やっぱり景色は最高でアッシネリの塔を中心として放射状にのびる道が美しく感動しました。テラコッタ色の屋根瓦と壁面の色が温りを感じさせるボローニャの街並みが一望できました。

2日目は少しゆっくり出かけてサンタ・マリア・ディ・セルヴィ教会のチマブーエ作『荘厳の聖母』を見に行きました。高校時代大学院に通っておられた若き女性の先生より熱く語られたチマブーエの素晴らしさに初めて触れられて、あの時先生のおかげで美術史が大好きになっておいて良かったと思いました。

そののち木曜日で午前中が休館だったボローニャ国立絵画館が2時まで開くのを図書館で待ち、のんびり観に行ってきました。お目当ての一つはジヨット作の祭壇画『聖母子』です。偶然一緒に見ていた若い学生さんらしい女性の方がBeautiful!!と話しかけられ二人でいつまでも見つめていました。こちらの美術館では男性の係員の方が多かったですが皆さんとても優しくて待ち時間はありましたが行けて本当に良かったです。

そして最後に国立絵画館でのお目当ての2つ目はラファエロ作の『聖チェチリアと聖人』です。こちらも見れば見るほど懐かしく過去に何度も見たことがあるように思えました。優しく見つめ返してくれる聖人たちにとても癒されました。